- お仕事でレコーディングされることは多いと思いますが、どういった内容が多いですか?
「とりあえず呼ばれて行くって感じで(笑)」
- いってみないと何を弾くか分からない、みたいな。
「そうですね。いろんなお仕事をやらせていただいてますよ。CMも多いですね。」
- レコーディングの時に心がけていることは?
「プロデューサーの意向をつかむことです。
提示された曲に対して、フレーズや運指で悩む前にどういう音楽を作ろうとしているのか、どういう雰囲気のギターを求めているのか、それを理解することに集中します。
そうすれば与えられたものが不得意なものであっても変わりの物を提示ができる。提案ができる。
もちろん無理して頑張って勉強して帰る・・・ってやり方もあるけど(笑)
スタジオの中で練習がはじまっちゃってみんなが待ってる、ってのはとってもストレスだよね。
他にはチューニングかな。何より大事だよね。
自分のギターは何弦の何フレットが高めか低めかちゃんとチェックして・・・」
- ふっるいギター使ってますもんね(笑)
「友達の蔵から発見されたクラギですね(笑)50年たってるでしょ?
いい音するんだけど、チューニングはほんとシビア。
ガットはエレキみたいにオクターブ・チューニングとか微調整が効かないんで人間が調整するしかない。
微妙なチョーキングを駆使したり・・・コードでも(笑)
あとで出来上がりを聞いてガッカリしたくないですし。」
- 初めてレコーディングしたときの思い出を教えてください。
「遅刻しました(笑)場所がわからなくて(笑)
味●素かなんかのCMだったと思うんですが、ベテランのスタジオミュージシャンが新宿のスタジオに集まってて・・・誰も口を利いてくれなかった(笑)
終わったあとにタバコくださいっていったら断られました(笑)
二度とスタジオなんか入るもんかと思ったけど、どうみても俺が悪いよね(笑)
新米は30分前には行ったほうがいいよ(笑)
あ、もし車を持ってたらレコーディングに行くときは考えられるすべての種類のギターを積んでいく。
なんでかっていうと、その場になってあそこの場所も録って欲しいってなったときに臨時収入が発生するから(笑)」
- 安部さんとはいえドツボにはまることもあると思うんですが・・・そういうときはどうします?
「・・・あきらめる(笑)
人のお金も時間もかかってるわけだから・・・さらに自分はお金もらって帰るわけだから・・・
できない事はやらない。できないことに挑戦するのはレコーディングではちょっと違うかなと。
できることを確実にやる。だからドツボにはまるってことはあまりないよね。」
- ソロアルバムのレコーディングのときもほとんど数テイクで決めてましたよね。
「今はシステムが発展してワンフレーズだけとりなおすことが出来るけど・・・
それでも自分が出来ないフレーズをそれで挑戦するのはどうかと思うな。」
- レコーディング中の気分転換の方法はありますか?
「それは簡単で・・・「揚州商人」(U-Beのビル1Fのラーメン屋さん)でえびワンタンメンを食べる(笑)
俺はスタジオ入っていきなりラーメン食べにいったことがあるよね、ギターケースも開けずに(笑)
あれはやっぱり気分がまだ録音じゃなくて・・・
あ、弦楽器の人はコーヒーは絶対やめといたほうがいいと思うよ、指が震えちゃうから。
管楽器や歌の人も一緒かな、声帯が震えちゃう。
よっぽど元気な人はいいけど・・・繊細な動きのときに指が震えちゃうからコーヒーは飲まないようにしてる。
でも音楽に集中するともう気分転換する必要なくって、ふかーいふかーい音楽の世界にはいってっちゃうのが正しいよね。
ちょっと病的と思えるくらい、レコーディングの時には体中耳になっちゃって、体中指になっちゃっいますね。」
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