渋谷から20分!あざみ野にあるリハーサル・レコーディングスタジオ

堀幸生のレコーディング・コラム

 

第3回 「メトロノーム、あなたは使う派?使わない派?」

 

ームボーイアドバンスの「リズム天国」ってゲーム、知ってます?
うちのスタッフのリン君が持ってまして、(今更)スタジオで流行っているんですよ。
いわゆる「音ゲー」ってやつでして、これがまたよくできてるんです。
DSで続編も出ていますね。 興味のある方は上のリンク先へぜひ。

で、このゲームの中に「リズム感測定マシーン」なるものがありまして。。。
メトロノームに合わせてAボタンを押し続けるんだけなんですが、これがなかなか難しい。
途中でクリック音が消えたりするんですよ(笑)
(ちなみにオイラは79点でした)
むむむ・・・

というわけで、今回はメトロノームについてのお話です。

 

ず最初に、エンジニアとして言っておきたいことがあります。
「レコーディングにメトロノームなんか使うのは日本人だけ」
なんていう話、まったくのでたらめですよ!

 

どっかでそんな話を聞いたのか、
メトロノームを使う=カッコ悪い
なんて思いこんでいる人をたまに見かけます。
とんでもない!

 

使うか使わないかは曲を作りあげる上での重要な選択要素の一つ。
当然それ自体にカッコ良いも悪いもありません。
もちろん海外のミュージシャンだって必要であれば当たり前に使います。

 

正確なビートを刻まなければいけないのか、スイング感を出すのか、
ルーズにキメるのか、暴れつつもどっしりとしたリズムを据えるのか・・・
曲調だけでなく、レコーディングの方法や楽器構成、メンバーの技量など
様々な要素を考慮する必要があります。

 

まぁ実際はそこまで深く思い悩むような問題ではないんですが(笑)
変な思い込みをしてしまっては損ですよ、ということです。

 

「初めてのレコーディングだし、メトロノームを聴いて正確に演奏しなきゃ・・・」

こんな人も多いです。
もちろん間違っていませんが、メトロノームを聴きながら演奏する(録音する)というのは
独特な「コツ」というか「慣れ」がいります。

まず、ヘッドホンをしなければならない。
これが初めてだと結構気になってしまうモンでして。
ヘッドホンはレコーディングに特化した製品を使用するので、
聴こえる音の感じも普段とはちょっと違います。

それで演奏もなかなか決まらず、
何度もやり直しているうちに無機質なクリック音にせかされてるような気に・・・

こうしてドツボにはまっていく人は少なくありません。
いえ、ミュージシャンなら誰しも一度は通る道なんです。

 

延長料金発生でメンバーに白い目で見られる・・・という事態に陥ってしまう前に!!
ヘッドホンでクリックを聴きながら演奏する練習をして、少しでも慣れておきましょう!

 

後に豆知識を一つ。
メトロノームにはれっきとしたJIS規格が存在しまして、

「毎分 40回~208回までの範囲で動作する。」
ということが定められています。

 

ということは、テンポ40未満は出来なくもいいんですね。
実際、ほとんどの市販メトロノームはテンポ40未満にすることはできません。

そこまでゆっくりな曲はほとんど無いので問題ないのですが・・・
冒頭の「リズム天国」のリン君(ギターリスト)が

「テンポ60で4ビートの曲を、2泊目だけのクリックで練習したい」

と言い出しまして。要するにテンポ15です(笑)
なんでMIDIでクリックだけのCDを作ってあげました。

BOSSの高級メトロノーム「Dr.Beat」ならできるらしいですね。
1万円くらいしますが・・・・


後日彼は買ってました。スタジオで無料レンタルしてます(笑)

ではでは、このあたりで失礼します。
次回のコラムもお楽しみに!

 

 

 

堀幸雄

堀 幸生(ホリユキオ)

 

Sound Studio U-Be専属のレコーディング・エンジニア。
アーティストが快適に、気持ちよく演奏してもらえることを第一とする
人情派エンジニアである。
プロ・アマ問わずミュージシャンからの評価は高い。


ちなみにネトゲはFF、後方支援派である。

4ジョブ(白・黒・学・忍)Lvカンストしたのにキャップが外れることになりアゴが外れたらしい。

ネトゲにはまっても仕事はバリバリこなすためか、某作品は嫌いらしい。